20年前、我が家は群馬県の田舎に一軒家を建てました。両親のこだわりが詰まった家で、中でもリビングは、エアコンをビルトイン、電気も重厚感のあるデザインのものを選びました。おおむね全体図が確定したころ、親戚の集まりがあり、大手電機メーカーに勤める親戚がリビングのエアコンと電気の見積もりを見て、「うちで安くしますよ」と申し出ました。もともと親戚が勤めるメーカー商品を購入予定だったので、仲介を通さず親戚に直接依頼すれば安く購入できるので、両親も喜んで依頼しました。家が完成してから数年が経ち、当時は新品だった家電が故障し出しました。そのときは家を建てた会社に連絡すると、各業者が修理に訪れました。リビングのエアコンも電気も具合が悪くなったので、家を建てた会社に連絡すると、「それは個人購入なので、修理のサービス対象外です」と断られました。それからが大変で、親戚から個人購入でしかも親戚が気を利かせて通常より安く仕入れていたので、メーカーに問い合わせてもなかなか話が進まず、その場合は手数料がかかるなど、最終的に修理するのにいくらかかるのか、どのような手間が発生するのか分かるまでかなりの時間を有しました。親戚を通して修理してもらえばよかったのですが、遠くに住んでいて忙しい業種なのは分かっていたので、連絡を取ることに気が引けてしまった両親は、メーカーに修理を依頼し、問い合わせの手間や手数料を考慮すると高くついてしまいました。最初は得したように思っても、今後生活していく中で、故障することもあるので、家を建てる際は問い合わせのしやすさや、サービス内容を確認する必要もあると思います。