家というのは、毎日の暮らしの中でコンフォータブルな空間であるはずなのですが、そうではなくなっている場合もあります。それは家が狭いとか階段があるとか、壁が多過ぎることで、窮屈な感じになってしまっているのかもしれません。そうした家にならないように、注文住宅の家づくりでは、間取りを工夫していきたいものです。
実際、家の中で骨折する人が多いのですが、それは階段での転倒がとても多いです。もちろん手摺は付いているのですが、滑って転んでしまうのです。年齢が進むと、2階に上がるのが億劫になりますし、高齢者が狭い階段を使うのは危ないのです。そう考えると、平屋でしかもバリアフリーの家づくりをするならば、将来への不安を軽減することにつながります。
とはいえ、平屋だと日当たりが悪くなりやすい、またある程度の土地の広さが必要になるなど難しい問題が生じるかもしれません。そのあたりをどのように解決していくことができるのか、それは家族や業者との話し合いになりますが、平屋というのは本当に良いものです。
平屋の落ち着きある佇まい、そして高さがない分、地震の時にも安心感があります。そして2階建てだと、そこで家族それぞれがいわば分断されてしまう部分があり、コミュニケーションがとりづらくなりがちですが、平屋であれば、共用スペースを家族みなが行き来することになるので、なにかと触れ合う機会が多くなります。
同時に平屋の場合には、防犯対策や洪水が生じた場合のことも考慮するのは良いことです。それで土地探しをする場合には、災害が起きにくい場所を選ぶのは極めて重要であり、特に自然が豊かな地域に住みたい場合には、晴天の時には良いのですが、大雨の時にはどうなるかわかりません。そのあたりのチェックをしておくことができるでしょう。
平屋でもお洒落なデザイナーズ住宅に取り組む業者は少なくありません。老後を考え、しかも素敵で安心できる平屋での家づくりをしたいものです。